和山やま「ファミレス行こ。」が、「ebookjapanマンガ大賞2025」の「マンガ部門」の大賞に輝いた。また新設された「webtoon部門」大賞はlemonfrog原作によるA-Jin「よくある令嬢転生だと思ったのに」が授賞した。

「ebookjapanマンガ大賞」は、ebookjapan書店員が各年度の“いま最もおすすめしたい20作品”をノミネート作として選出し、読者投票によって大賞を決定するマンガ賞。5回目の開催となった「ebookjapanマンガ大賞2025」では、「マンガ部門」のほか「webtoon部門」が新設された。なおノミネートは、「マンガ部門」では2022年12月1日から2024年11月30日の期間に単行本または電子書籍で第1巻が刊行・配信された作品、「webtoon部門」では2024年11月時点でebookjapanで配信中の作品を対象に行われた。

「ファミレス行こ。」は、ヤクザの狂児と合唱部部長の中学生・岡聡実の奇妙な友情を描いた和山の「カラオケ行こ！」の続編にあたる作品。「カラオケ行こ！」で描かれた“地獄のカラオケ大会”から4年が経ち、大学1年生になった岡聡実が、深夜のファミレスでアルバイトをはじめたことから物語が展開される。「マンガ部門」2位にはわたぬきめん「ウチでは飼えません！」、3位にはまるよのかもめ「ドカ食いダイスキ！ もちづきさん」、書店員賞には小玉ユキ「狼の娘」が選出された。

「webtoon部門」の大賞を授賞した「よくある令嬢転生だと思ったのに」は、ロマンス小説に登場する悪女・エディットを描いたファンタジー。転生者である彼女はいずれ夫のキリアンに殺されてしまうことを知っていたため、同じ道を辿らないように生きようと決意するが、どうがんばっても原作通りの展開になってしまい……。2位には赤石真菜が原作・脚本、MUGEN FACTORYが制作を務める「夫の家庭を壊すまで」、3位にはマトマ「ドアを開けたら××でした！」が輝いた。