書籍「音響監督の仕事」が、本日7月15日に星海社から発売された。同書はアニメハックで連載中の音響監督・明田川進の聞き書きコラム「明田川進の『音物語』」を再構成したものだ。

音響制作会社マジックカプセルの創業者であり、現会長の明田川。同書では、1967年の「リボンの騎士」で音響監督デビューし、これまで「AKIRA」、OVA「銀河英雄伝説」シリーズ、「グイン・サーガ」など多数の作品で音響監督を務めてきた明田川が、自身の仕事を振り返りながら音響監督という仕事についてさまざまな角度で語っている。

「音響監督が考えていること」のパートでは、オーディションや収録などアニメの音響に関すること全般を収録。「音響監督クロニクル」では明田川がこれまで手がけてきた作品やともに仕事をしてきた人物に関するエピソード、「音響監督はどう生まれたのか」では明田川の足跡を辿るエピソードが綴られる。対談パートは、明田川と縁のある岩田光央、佐々木望、松風雅也、伊藤かな恵、「鉄腕アトム」の頃からの付き合いである杉井ギサブロー、息子で同じく音響監督の明田川仁とのトークを収録。巻末には明田川進の仕事歴をまとめた作品リストが掲載されている。