romance2さんがつけた評価
全5巻。MELO DY誌2017年2月号〜2022年2月号連載。2巻で区切りがつくせいか5巻完結と認...(続きを見る)
全5巻。MELO DY誌2017年2月号〜2022年2月号連載。2巻で区切りがつくせいか5巻完結と認識されていない読者も居たようだ。
諸説ある古代文字を、宇宙と結びつけ、縄文ニッポンから現代日本に連なる人のつながりを思わせる。不思議な現象に果敢に立ち向かって学園の危機や化け物や恨み生き霊の類を退治する、一種のヒーロー物。そこにうっすら恋愛事情も乗せてくる。
「とにかく明るいオカルト研究部」が五人のベースみたいなものとなり、その存在が話をユニークに展開させる。「視える」という体質は私には無縁だが、このテの話は苦手なほう。それなのに、「とにかく明るい」ので、おどろおどろしくもなく、気色悪い怪物も現れず、ちょっと変な化け物がおどかしてくるだけ。頼もしい五人の戦士達が、格闘技一切無しに、埴輪ーズ達の知恵を得て、得意技で応戦。
実は、あっさりした感じがしてしまうのだが、ダークな感じを逆に抑えたことで気軽で愉しく読める読み物となった。
絵の角度、コマの切り取り方、文字の解釈、いろいろ面白い。但し、柱での補足説明もあり、少々の理屈っぽさは滲み出てしまった。
しかし各戦士の戦いぶりはサマになっていたし、一人一人考えを巡らしながらチームワークもピシッと見せて、部活としてのありようや教師間の人間関係、チラと主人公一ノ宮琴美や阿雲雅巳の親子出演も見せるなど、複層的構造で散漫にならず、さすが。
4.4位で4星にしようかと当初考えたものの、引きつけるイントロやユニークな展開力はやはりひかわ先生のお力を強く感じ、4.5〜4.6辺りの5星としたい。
ちょ〜っとバックが、白っぽい印象多かったかも。(閉じる)
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