romance2さんがつけた評価
「君に一生忘れられない夜を贈るよ」、こんな人と結婚できたらなと女性が思えるところ満載で、現実の生活も...(続きを見る)
「君に一生忘れられない夜を贈るよ」、こんな人と結婚できたらなと女性が思えるところ満載で、現実の生活も織り混ぜながらではあるが、憧れだった人と結婚できるという夢展開。
それぞれ家庭も過去持ったが今はひとり。そんなところに偶然の再会。昔から好感抱いている相手なだけにいい感じで少しずつ会う機会が増えていくかも、というところで偽装結婚作戦へ方向転回。
ヒロインは、物質的に恵まれなかった少女時代、愛情面でも、母親からただ放棄されていたばかりでなく、人生の重要な岐路としての意義がそこに隠されていたのに、間接的に、でも、決定的な進路妨害を受けていた。幻のその人生イベントに対して、読者にはその残念さを煽っておいて、物語中二人がかつての互いの想いを伝えあうというような描写無く、代わりに、家庭や家族の再構築で堅く愛情を確認していく。
アマンダちゃんの想いに関して、自分がのけ者にされるのでは、との不安感を象徴するシーンはあるものの、プツッとした印象。それほど乳幼児ではなくいろいろ過去も現在もわかり始める年齢に達しているだけに、不安の解消シーンがきっちり欲しかったようにも感じる。
テディベアがキーとして扱われているかと思っていたが、それを探すプロセスの、なぜそれを見つけたいのか、という姿勢のほうがキーだった。
好きだった人と結婚できて良かったよね、という話なのだが、結ばれるときの台詞が、彼のヒロインを大切に扱う精神そのもので、もうここだけで私の星評価は4つ以上確保だった。(閉じる)
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