トップバッターは、全寮制の男子校が舞台の『薔薇とライオン』シリーズ!! 第1巻には【名家の子息×数学教師】【購買のおじさん＆謎の紳士×没落貴族の子息】という2カップルの恋路が収録されているのですが、特に後者をスパダリ攻として猛プッシュさせて頂きたく！
主人公・ニコラは、お金のために学園内で体を売る貧乏学生。そんな彼に優しくしてくれる購買部のウィリアムと、二コラへの援助を申し出る謎の男・ヴィルヘルム。このヴィルヘルムがとんでもないイケオジ＆スパダリっぷりでして！ 紳士的なヴィルヘルムとおっとり系のウィリアムの間で揺れ動く二コラが純粋かつ健気でたまらないです～♡
ちなみに原作を手がけるUnit Vanillaは、聞いてびっくり、和泉桂先生・岩本薫先生・木原音瀬先生・ひちわゆか先生という豪華作家陣による創作ユニット！ そりゃあ萌えるわけだ……。

第1巻を気に入った方は第2巻もぜひ！ 生徒×保健医のほか、スパダリアラブ×ツンデレ金髪の学生ラブが楽しめますよ♪ 特に後者は、第1巻にも登場するので要チェックです！

＜あらすじ＞ 薔薇団の副団長・ジュリアーノは、1年前、かつて恋した家庭教師・唯月忍が数学教師として赴任してきた偶然に驚き喜ぶ。しかし再会してもジュリアーノを拒絶する忍。ジュリアーノの想いは募るが……!? お金のために学園内で身体を売る没落貴族の息子・ニコラ。そんなニコラに、優しく接する購買部のウィリアムと、援助を申し出る紳士的なヴィルヘルム。ウィリアムとヴィルヘルム、ニコラはふたりに惹かれ……!? 世界各国から王族・名家の子息が集うローゼリオン学園で交わされる秘めやかな恋。

「おお、貴方がスパダリの王でしたか……」とひれ伏すようなスパダリを堪能できるのがコチラの作品。まずは表紙にご注目下さい！ 一見してスパダリと分かるお召し物、そして挑発的な目つき……。内容を読まずして、この金髪氏のハイスペックぶりがうかがえますね。 いざ本編を読むと、これまた王道的な始まり方でガッツポーズ!!見知らぬ土地で行き倒れそうになった主人公・世那。その前に颯爽と現れるのですよ、スパダリ王子・アルベルトが。馬に……そう、馬に乗って。そして、そこからの「オレを悦ばせれば(もちろん性的な意味で)望みをかなえてやる」という決まり文句。ドＳでワガママな年下王子に王宮で(強調)ヤりたい放題されてしまうわけですが、一緒に過ごしていくうちに特別な感情が……？ という本当に王道中の王道的な展開です。
ゴージャスすぎる生活、受への深い愛情(エッチ含む)……どこをどう切り取ってもスパダリ要素しかございません！ 優しいスパダリより少々強気なスパダリをご所望の方はぜひに♪

＜あらすじ＞ 幻の官能小説家・瀬川に仕事を依頼したくて、ヨーロッパの国・ファーンまでやってきた編集者の世那。身ぐるみ剥がれて絶体絶命のところを王子のアルベルトに運よく拾われた……のはいいが、このクソ王子、年下のくせにとんでもないドSで!? ゴージャスな王宮で身体に刻まれる快楽と屈辱……!!

王子は王子でも、天然要素のある王子はお好きですか？ 猫野まりこ先生『世界の果てよりこんにちは』は、エロさと甘さと切なさのバランスが実にちょうど良く、SFテイストが好きな方はもちろん、BL初心者からベテランさんまで幅広く楽しめる作品となっています。
本作で登場する王子(皇子)は、なんと未来からやって来た異星人!!美形の銀髪皇子・シモン(巨根)と、借金返済のためにウリをする地球人・昴。とにかくシモンの過保護ぶりがスゴイ！ また、素面では言えない、歯の浮くような台詞にもご注目頂きたいところ。「私の中の煌くコスモが……」なんて普通の人は言えません(笑) そんなちょっと不思議系スパダリのシモンですが、昴のエッチなテクニックに翻弄される一面も……！ どうやらソッチ方面に関しては少々疎いようで、それがまた可愛らしいのです♡
スパダリ＝カッコイイというイメージが先行しますが、圧倒的な包容力で受を幸せにするのが本作流のスパダリなのです。

＜あらすじ＞ 借金返済のために客の相手をする昴の前に突然現れたのは、絵にかいたような美形の男・シモン。事態を飲み込めない昴に対し、シモンは「君の音色を探していた」と一途に愛を語ってくる。しかも、身体の相性だけはバツグンで、たまらなくいい感じ(汗) いつも真っ直ぐなシモンにゆっくり惹かれ始める昴。けれど、二人の“時間”は世界の果てより遠い距離で――？

1000年以上前から続く魔王と勇者の戦い──。決着がつかないまま、現代に引き継がれていたとしたら？ そんな超絶設定でお送りするのが、お次の作品です。便利屋の店長・眞王に隠された秘密……それは「目が合った人々を下僕化させる能力」を持っていること！ そう、眞王は現代に生きる「魔王」の末裔だったのです！ そんな眞王を「セックスで征服」しようとするのが、「勇者」を名乗る神子。ちなみに普段は会社の社長さんです。さすが「勇者」というだけあって、立ち居振る舞いや言動がまず強い(笑) それに加えてエッチのテクもばっちりときたもんだから、さすがの「魔王」も陥落寸前!? ヒミツの性感帯を責められて腰砕けの「魔王」がひたすらエロ可愛いですよ～♡
ギャグに偏りすぎず、しっかりとBLらしい甘きゅん要素を堪能できるステキな作品としてイチオシですっ♪ 強くてカッコイイ「勇者」は、ある意味理想のスパダリかもしれませんね！

＜あらすじ＞ 「魔王」の末裔である眞王には、目が合った人々を「下僕化」させてしまうという特殊な能力があった。そんな力を疎ましく思っていたある日、「勇者」だと名乗る男・神子が現れ、「魔王を征服する」と言う。しかも、その方法がセックスをする事で…!?

冒頭、スパダリの定義の一部として財力や権力を挙げましたが、ここでひとつ変わり種スパダリはいかがでしょう？ 続いてご紹介する作品は、未開の地に住む部族の青年と平凡な日本人がお届けする異文化コミュニケーションBL！ 言葉も通じない留学生・カルタカの世話をすることになった大学職員の稜一郎。褐色肌の逞しい肉体……恐ろしいほどの美形……そんな青年と寝食をともにしてナニも起こらないワケがないっ！ たどたどしい言葉遣いに騙されることなかれ。好きだからってすぐキスしようとしたり(ノット恋愛感情)、思ったことをストレートにぶつけてきたり……。純粋すぎるがゆえに行動が大胆すぎるカルタカに、主人公のみならず読者もドキドキすること間違いなし♡
社長でも王子でもないけれど、拙いながらもまっすぐに愛を囁き、受を情熱的に掻き抱く……。これをスパダリと言わずに何と言いましょうか!?

王道スパダリを読み尽くした方、ぜひこの機会に読んでみてください！

＜あらすじ＞ 理事長に留学生の世話を命じられた大学職員・稜一郎。なんと留学生・カルタカは、言葉も通じない未開の地に住むネイティブ!!!一族の戦士で超美貌の持ち主だが、スマホやテレビ、果ては水洗トイレを恐れる彼に稜一郎はうんざり…。だが、つたない言葉で「リョウイチロー」と呼ばれ懐かれるうちに、次第に心が傾いて!?

特定の腐女子に絶大な人気を誇る職業のひとつ、執事。主人に忠実な姿にときめく方も多いのではないでしょうか？ さて、そんな人気の職業である執事にイケオジ要素を追加してしまった罪深～い作品が本作です。こちらは既刊『No.99:人間玩具』に登場した執事にスポットを当てたスピンオフ作なのですが、前作未読でも充分楽しめる内容となっています。
10年前から一途にイケオジ執事・グレアムを想い続ける新人バトラーのアレックスがとっても健気で、思わず「愛いやつ～！」と言いたくなるほど(笑) そして、何よりグレアムがイケオジを極めすぎていて……！ 「お前に奉仕してやる義理はない」とか「お前みたいなのは好みじゃない」とか突き放すようなことを言いつつも、なんだかんだとちゃんと抱いてあげるところが堪らない～！
モノクルをはじめとする萌え小物、緻密に描き込まれたフリルやレースなど、ゴシック・耽美要素が好きな方にもヒットかと思います♪

＜あらすじ＞ バトラーとしてバンフォード侯爵家にやってきたアレックス。そこには、10年前夢中だった一流執事であるグレアムがいた…。「今度こそ彼を手に入れたい、その為なら何だってする！」そう思っても、どうすればいいのか分からず空回りするアレックス。彼の想いに気付いたグレアムは、「お前に奉仕してやる義理はないんだが」と言いつつも、震える後穴を舌で解し、「顔が見たい」とねだられれば正常位で与えてやった。いつしかアレックスは、体だけでなくグレアムの心も欲しくなり…。

バリタチ受という一見すると矛盾した文字の並びなのに、どうして我々腐女子はこんなにも興奮してしまうのでしょう……。ケガをさせてしまったことが原因で、よりによってノンケ社長に良いようにされてしまうバリタチのホテルマン・須郷。「君の中でイキたい」という、BLではさほど珍しくない台詞も、「ノンケ」が「バリタチ」に言うからこそ物凄い破壊力を持つのですね……！(興奮) 今まで抱いてきた相手にしてきた行為をいざ自分がされた時、タチがどういった反応をするのか。タチ受作品の醍醐味はそこにあります♪
ちなみに、攻の蓮実は遊び人という設定なのですが、遊び人と聞くとどうしてもチャラいのかなと心配になりますよね？ ご安心を！ 本作の蓮実は不思議なことにチャラさというのをほとんど感じません。それどころか、アゴクイをはじめとする所作のひとつひとつがスパダリみに溢れており、「もっと抱いて～(須郷を)」と思わざるを得ません!!
もちろん、ホテル高層階でのラブラブエッチもスパダリ作品としては見逃せませんよ～！

＜あらすじ＞ 超一流ホテル、コクーンコンチネンタル東京。ホテルマンとして勤務する須郷は、バリタチの誇りを持って28年、抱いた男は数知れず…の充実した日々を送っていた。世界中の好みの男たちを鑑賞できるこの職場に満足していたのに、今、日本で(あまり良くない意味で)一番話題の男、蓮実瑶に怪我をさせるという失態を演じてしまう。引け目を感じて、とてもじゃなく逆らえない状況のなか蓮実に「君の中でイキたい」とオーダーされてしまった須郷は――!?

エリート官僚BLといえば『恋するインテリジェンス』シリーズ！ ひと昔前の耽美系BLを彷彿とさせる絵柄で気になっていた方もいらっしゃるのでは？ 表紙からはシリアス臭が漂っていますが、意外や意外、内容はコミカルかつエロもしっかりありまして、おそらく皆さまが思っているよりも随分読みやすいかと思います。
メインカップルは外務省官僚の針生と戸堂。頭もよくイケメンで器用な針生ですが、「色仕掛け任務」の特訓でバディを組んだ同期・戸堂のエロ可愛さにメロメロ♡ 他人にその姿を見せたくない一心で、「色仕掛け任務」をやめさせるべくエロエロ作戦を……(笑)。甘く激しく責めている時の針生のかっこよさは格別ですよ～！
上記のカップル以外にも財務省官僚やら御曹司やら魅力的なオトコたちがこれでもか！ というほどイチャついているのが本シリーズの魅力でもあります。シリーズものというと読み始めるのに勇気がいりますが、きっとお気に入りのカップルが見つかるハズなので、ぜひこの機会にお試しを♪

＜あらすじ＞ N国外務省にある国際情報統括官組織は、諜報活動を主に行う特殊情報収集組織である。その諜報活動の中には「色仕掛け任務」もあり、入省した男性分析官は「男役」と「女役」に分類され、二人一組の「バディ」となり、なんと極秘に夜な夜な特訓をしているのである!! 主任分析官である針生篤の「バディ」は同期の美貌の麗人・戸堂眞御だが、初めての特訓の時、あまりの戸堂の愛らしさに針生は暴走してしまい、それから二人の仲はぎくしゃくしているのだが――!?