まずなにがいいって、攻が硬派な野球少年、受が軟派な園芸部のお坊ちゃんという設定。怪我をしてリハビリ中の攻を、女王様のようにコキ使う受け。文句を言いながらもなんだかんだ言うことを聞いてしまう下僕な攻。この時点でフェチズムをくすぐるシチュエーションですよね？しかし、この作品の真髄はここから。攻が試合に復帰することをきっかけに、その関係性が逆転していきます。硬派なはずの攻めがドSワンコに変貌し、チャラいお坊ちゃんが健気な純情少年に変わっていくさまがたまらなくエッチなんです……。
さらにさらに、さすがここのつヒロ先生。攻視点で描かれる受がとにかく綺麗で妖艶！攻から見たアングルが忠実に描かれるので、読者ですら襲ってしまいたくなる受けの可愛さにきゅんきゅんさせられっぱなし。攻めに共感度MAXです！同時収録もノンケ野球少年の攻め視点。見た目が派手な純情少年受けがとにかく可愛い作品になっています♡

＜あらすじ＞
故障した野球部のエース投手・松本。手負いの「犬」になにかとお世話を強いる先輩「榊家」ご子息・榊。三年生で一人きりの園芸部部長でもある榊に、リハビリ期間中、気付けば飼いならされていた松本はついにレギュラー復活できることに。榊からは祝福とともに「世話係」解放を伝えられるが、松本は拒絶する。何故ならば……もう何度も頭の中で榊を汚してきたからだ──。

年上な受けに翻弄され、どんなに背伸びしても子ども扱い。でも、キメるときはしっかりキメる！そんなワンコDK攻はいかがですか？
街灯にぶつかって倒れこみ、さらにウ〇コを踏んでしまうアクシデントに見舞われた高校3年生の翔。度重なる不運に涙目になっていたところを助けたのが、花屋の半田さんでした。そこから始まるピュアな王道ラブストーリー……とはなりません！実は、半田さんはセクハラ大王でして(笑)。隙あらば翔の足をタッチしたり、デートに誘ってきたりとちょっかいを出しまくります。翔は戸惑いながらも、次第に半田さんが可愛く思えてきて……！「おじさんなのに、可愛いはずがないのに！」とムキになりつつ、半田さんにどんどんメロメロになっていく翔の気持ちの変化にきゅんきゅん必至です♡無事結ばれた後も、10歳の年の差に苦悩する青少年っぷりが愛らしい！年下攻の良さがギュッとつまった一作です!!

＜あらすじ＞
高校生の神倉翔はある日、不運な目に遭っているところを街の花屋さんに助けてもらった。親切で大人でカッコいい人だ、そう思っていたのに、花屋さんの真の目的は翔のカラダだった──!?

真っ直ぐすぎるノンケサラリーマン×容姿にコンプレックスを抱えたピュア青年の王道ラブストーリー。出会ってすぐにカラダを重ねる二人ですが、受の湊はキスをするのを嫌がります。誠実そうに見えて欲望に忠実な攻めが積極的に行動する反面、受の反応はイマイチ。だけどエッチには積極的。遊び人かと思いきや、たまに見せるピュアな反応に困惑させられます。ちょっぴり謎解きをしているような気分にもさせられる本作。なんでこの子は振り向いてくれないんだろう……と思いながら、脈絡のない受の行動に攻めと一緒になって読者も振り回されます。ことの真相は後半に受け視点で描かれるのですが、あのシーンでこんなこと思ってたの可愛いいいい！となること間違いなしです。
そしてそして!!描き下ろしのゲイバーのママ（女装なしバージョン）がイケメン過ぎて震えました……。スピンオフも必見！

＜あらすじ＞
不器用だけど一途なサラリーマン×恋愛に消極的なバーテンダー。ノンケへの叶わない恋に傷付いてきた湊（みなと）。妻から突き付けられた離婚に憔悴している樹（いつき）。傷を抱えた男同士の恋を描く、ツバダエキデビューコミックス。

夜明けの腐女子の方々に全力でオススメ!!同い年の社会人従兄弟同士の主従ラブです。攻めである逸成の視点で、愚鈍な従者、涼一との関係が語られます。逸成は涼一を「出来の悪い自分」だと思っており、彼が自立するのが許せないという拗らせ執着男。彼の執着が少年時代から続いていることが分かるのですが、少年同士の矯正キスや暴力愛など、マニアックな萌えも楽しめます！現在の社会人時代はその拗らせが一層深まる一方、関係性の変化の兆しに逸成が焦っている心情が、文学的なモノローグで丁寧に描写。受視点の主従ものはしばしばありますが、攻視点だと「従えている側」の心の機微が楽しめて新鮮!!歪んだ関係のふたりでしたが、徐々に対等な人間として愛し合いたいという気持ちに気付くように。お互いの成長と心が通じ合ってゆく様子は、優位な立場である攻めの「弱さ」が垣間見えるからこそ尊いのです……。

＜あらすじ＞
いとこ同士で幼なじみの逸成（いっせい）と涼一（りょういち）。社長御曹司で俺様な逸成と、彼に従うばかりの陰気な涼一との間にはいびつな主従関係ができあがっていた。心酔する逸成からの征服を受け入れ、喜んで体を差し出してきた10代の涼一。しかし数年後、同じ会社に入った2人の関係は少しずつ変わりはじめて──。

某衛大の主席・国分寺はさながらスーパーマンのようなパワーと頭脳で、周囲からも一目置かれる存在。さぞ国への忠誠心が高いのかと思いきや、彼の脳内は、大好きな親友・石橋のことで埋め尽くされているのであります♡基本無表情で、石橋に対してしか笑顔を見せない硬派な国分寺。受の石橋視点で物語が進んでいったのであれば、男前で優しいスパダリ攻にしか見えなかったことでしょう。しかし、国分寺視点では、石橋へのムッツリすぎるアツ(苦し)い愛がこれでもか!!というほどに描かれているため、おもしろカッコイイ攻にしか見えないのです！(笑)そのムッツリさは、横に並ぶ石橋の匂いをさりげなく嗅いだり、石橋の右足に並ぶ三つのほくろを「俺のオリオン座」と称したり……。ヤバすぎる石橋LOVEっぷりに若干引きつつも、その重い愛がクセになるんですよね～！読んだが最後、一途な国分寺を応援したくなる抱腹絶倒ラブコメディです♪

＜あらすじ＞
強面の某大生・国分寺は、厳しい訓練に耐えている。すべては友人の石橋を守るためだ。天使の笑顔にしなやかな身体──授業中や部活中はもちろん、休日も彼に危険が及ばぬよう、常に注視していなくては！愛しの石橋のため、国分寺は本日も奮闘！！常に理性が試される──！首席某大生（むっつり）による、親友防衛戦。

一見明るいお兄さんキャラな秋人ですが、実は触れてはいけない過去の地雷があって……。地雷に触れたときの秋人は普段と違い、強引にキスしたり押し倒したり、そのギャップが最高で思わず犯されたいと思ってしまうほどです！攻の秋人目線でストーリーが展開していくので、聡の年下ならではの可愛さもよりリアルに感じられ、彼シャツのときはもう抱きしめたい衝動に駆られました(笑)そんな大人しくて可愛い聡ですが、ときどき大胆な部分もあり、もう王道受の良さが全てつぎ込まれています！バンドを題材としたストーリーなので、マイクやギターを握る手もまたエロい！手フェチの人は必見です。エッチシーンはちょっぴりブラックな秋人とそれに困惑する聡の関係性が尊すぎます。腰にクる聡のハスキーな喘ぎ声も想像するとゾクゾクしちゃいます♡バンドものや純度高めの作品がお好きな方、是非攻めの目線で聡のピュアな可愛さを堪能してみてはいかがでしょうか。

＜あらすじ＞
音楽なんて、もうやらない。そう思っていた秋人の前に現われたハスキーボイスの少年・聡。彼の声につき動かされるように秋人は再び、曲を書いていた。線が細く人懐こい犬のような聡は、面倒見のいい秋人にどんどん懐いていく。そんなある日、大量の荷物を両手に持った聡が現われ、秋人の家に泊めて欲しいと言い出し…。

美形ロン毛と警戒心薄すぎメガネ。正反対なふたりが友人関係をすっ飛ばして同居なんてうまくいくのだろうか……？いやいや、それがまぁ、うまくいくんですよ！(笑)
高級服を汚した代償として謎の長髪男を家に住まわせることになった喜屋武。クリーニング代で勘弁してくれないなんて、現実にいたら面倒なタイプの人ですよね。けれど、喜屋武という男は重度の流され体質！素性も知らないこの男(佐藤)を家に上げるわ、何やかんやでその後キスも許しちゃうわと、読み手として心配になるレベル！どこまでいけるのかと佐藤が試したくなるのも頷けます。中盤で展開されるお祭りのシーンは、浴衣好きなら絶対にグッとくる描写が盛り沢山!!普段は地味な喜屋武からダダ漏れる色気にモテ男の佐藤もクラクラ♡やっぱり流されちゃった喜屋武が、戸惑いながらも初めて他人から与えられる快感に身悶える姿は必見です!!
特別大きなアクシデントもなく、終始穏やかなテンポでストーリーが進む本作。恋愛を超えた人間同士の繋がりについて考えてしまう一作でした！

＜あらすじ＞
家におかしな人間が住み着いた。
派手で、長髪で、コーヒーを淹れるのがうまい、美しい男。
自由奔放な美人×地味で寡黙（かもく）な童貞メガネ

大人の男性を描かせたらピカイチ！色気とスーツと少女漫画的キュン要素がテンコ盛りな、 天禅先生の作品をご紹介します！
実はこちらの作品、主要な男性キャラが全員バイなんですよ！志田(攻)←有村(志田の友人、かつて志田に片恋)←水原(受、後輩の有村が好き)という複雑なスパイラルを構成します。有村の結婚式で水原は志田と出会うわけですが、ザ・遊び人といった感じで志田をひっかける割に、実は精神的にズタボロの状態。有村の結婚で傷ついた彼を、志田が「代替品＝オルタナティブ」として癒してあげるんですよね……。カッコイイのに放っておけない脆さを持つ水原を志田は支えたい、けれど水原の方はとにかく臆病で恋はなかなか進展しません！志田といれば有村のことを忘れられる、間違いなく志田に惹かれているのにどうしても想いを伝えられない……。志田視点でストーリーが進むからこそ、余計に水原の弱い部分が強調され、「頑張れ！」と応援したくなりました。そんなふたりに挟まれる有村の存在もお忘れなく。彼が抱える複雑な想いにグッと胸が熱くなること必至です。

＜あらすじ＞
自由恋愛を楽しんでいた水原は、後輩の結婚式で出会った男・志田に興味を抱き、そのまま一夜を共にする。真面目で清廉そうに思えた志田だったが、予想外に熱情的なセックスをする彼に我を忘れ淫らに求めてしまった水原は――？