常に人目を気にする心配性の朝日と底抜けに明るい恋人の深月は、「世界一周出来たら結婚する」という約束をし、旅に出ます。旅先で出会う様々な出来事や人々、壮大な風景にグルメ……旅の醍醐味を味わいながら、ふたりの価値観が少しずつ変化して……。
タイ、インド、ジョージアとアジアを巡る第1巻は、まず寺院や温泉などの緻密な描き込みに圧倒されること間違いなし！度々見開きで描かれる大ゴマはまさに名画です。またふたりが思わず「やっばい美味そうすぎる!!」と口にするグルメの数々は、もはや美味そうすぎて目の毒……。
なかなか旅行もままならない昨今、眺めているだけでも十分旅行気分が味わえて大満足の本作ですが、実は控えめなラブ面も萌えます！いつでもどんな朝日でも受け入れる深月の笑顔は深い愛の表れ。更に高校時代の彼らの想いが伝わる回想シーンには何度も胸が締め付けられました。愛と人生に向き合う旅はまだまだ続きます！

＜あらすじ＞
世界一周、愛と人生を変える旅。 仕事を辞めた朝日は“世界一周できたら結婚しよう”と恋人の深月と世界一周に出た。タイ・インド・ジョージア…各国のグルメに観光…初海外はすべてが新鮮でワクワクだらけ。

留年中の大学5年生・壱春はある日、通りすがりの謎のイケメン・臣に「一緒に温泉旅行に行きませんか？」と誘われます。怪しいと思いつつも、タダ湯・タダ飯・イケメン付きの極上旅行につられ、臣の失恋旅行についていくことに。美味しいごはんに美味しいお酒！極上旅をエンジョイする壱春ですが、温泉に入ろうとふと横をみると、なんとイケメンはアソコまでイケメンだった……！イイ身体を前に壱春がムラムラしているところへ、臣の手が伸びてきて！？
軽快に進むストーリーはもちろん、超美形のスパダリワンコ×隙だらけのチョロイン男子の甘々ドエロエッチがてんこ盛りの本作♡受けの壱春はお兄ちゃん気質ですが、とにかくチョロくてアホ可愛い！楽しいことが大好きな壱春は普段も旅先でも頻繁に写真をSNSにアップするのですが、後半これがきっかけで臣のヒミツが暴かれることになり……！？糖度満点な甘々BLを読みたい方、旅館エッチが好きな方にオススメしたい一冊です♪

＜あらすじ＞
「俺のわがままで温泉まで来てくれたお礼、させてください」春休みでぶらぶらしていた大学生の壱春は、通りすがりのイケメン・臣に「俺と一緒に温泉旅行しませんか？」と誘われ、ついていくことに。

90年代アメリカが舞台の本作。罪意識に苛まれる青年たちが「自分たちにとっての帰る家」を求める旅路。それは逃亡なのか、はたまた未来へ進む一歩なのか──。
狂信的カトリックの両親に育てられたアランは、狭い世界で息を潜めるように生きていたある日、放浪癖のある青年・ヘイデンと出会います。すぐに打ち解けたふたりは心が共鳴しあうように求め、何もかもを捨てて出た旅路は読み応え抜群。周囲の大人によって歪められた彼らの救いは一体どこにあるのだろうか……と深く考えさせられました。非常につらい、苦しい……。それでもふたりだけの世界で互いを赦し合う関係に涙、涙……。どうか幸せになってくれと願ってやみません。
美麗に描かれた移り変わる風景が、まるで90年代にタイムスリップしたかのよう。単館上映されているシネマスクリーンを見ているようなヒューマンドラマに感情が揺さぶられること必至。洋画好きさんにもぜひチェックしてほしい作品です！

＜あらすじ＞
90年代、アメリカ。過保護すぎる親の箱庭で、死んだように生きていた少年・アラン。旅人・ヘイデンと出会い、強烈に惹かれ合うも、彼には一か所にとどまれない放浪癖があると知る。

旅先で出会った見知らぬ相手という気軽さがあり、二度と会わない相手だからこそ大胆で刺激的なエッチを堪能……！それぞれ恋人連れの旅行だというのにヤリ●ン良太×ビッチのレオは初対面で大盛り上がり。恋人と別れる結果になったけれど、違う意味で温泉旅行を楽しんだふたりは後日思わぬ場所で再会してしまい──！？
旅先の開放感があらぬ方向へ転がるのはご愛敬。良太もレオも自分のクズさを重々理解しているので相手を取っ替え引っ替えしているのが清々しいほどです(笑)。しかし！クズになってしまったのは理由があって……と展開し、ヤリ●ン×ビッチの恋が始まっていく過程がコミカルにテンポ良く進んでいきます。今までの恋人では埋められなかった心の穴が満たされていくんですね。本命には執着を見せる良太・本命の前だとウブっぽさを見せるレオのギャップが良きです♪ ぜひ、Wクズのインパクトと共に関係の変化を楽しんで下さいませ♪

＜あらすじ＞
恋人との初めての温泉旅行、人目を気にせずイチャイチャしたいのに、男同士だからと体裁を気にしてばかりの恋人にテンションはだだ下がり。散策中に出会った好みのイケメンについつい色目を使ってしまう。

２代目に嫌われ逃避行中の若頭・片岡と組員・小田島。ふたりのキャラづけと互いの事情を軽快かつ叙情的に描く短編映画のような第１話から始まり、全編に人間模様の織り込みとアングルがとにかく見事。きっと浅井西先生、映画を撮るように本作を描いただろうと思える一冊です。
ふたりが辿るのは、ひなびた港町や離島。出会うのは、獄中の夫を想う人妻や全国放浪中の老人……。もの悲しさを含む人情・旅気分BL ……かと見えて、チャラい片岡が実は人望ある極上ヤクザであることや、その彼を「殺さねばならない」小田島の過去が明かされるにつれ、物語は幾重にも深みと緊張感を増していきます。旅の日常がお気楽であればあるほど潜む影は濃く、その中で体を繋ぐふたりに匂い立つ死を孕むエロスと、抱かれる小田島がまとう色気がたまりません。やがて喪服で組に戻るふたりの覚悟に見惚れ、クライマックスでの「恋女房」の囁きに胸熱くして。全てのキャラが魅力的な、忘れ難い物語です。

＜あらすじ＞
組員の小田島はヘマをしたヤクザの若頭・片岡と騒動のほとぼりが冷めるまで、行方をくらますことに。だが、この旅には片岡を殺すという使命が隠されていて……!?

トラック運転手のヒデと、同僚の弟でロッカーのトミー、そして手癖の悪い謎の柳腰男・朝倉(さくら)たちが繰り広げる大人の青春ロードムービーです♪
ガミガミ言いつつも面倒見のよいヒデが、迷えるトミーとさくらを拾い始まる逃亡劇。決して仲間を見捨てず、行く先々でも頼みを断らないため皆からの信頼が厚いヒデがかっこよく、その漢気が導く展開は胸アツです！またリーゼント攻めが髪を下ろすギャップも♡ 一方さくらは旅が楽しければ楽しいほど、いずれ来るトラックを降りる日が頭をよぎってしまいます。暗い過去を持つさくらにとってこのトラックがどれだけ救いだったことか……(涙)。ヒデとキスをしながら「降りよう―」と決意するさくらには胸を抉られます。
羽生山へび子先生は、昭和を感じるレトロな絵柄、笑いの中に漂う切なさと人情味が多くのファンを魅了してきましたが、本作もポップな表紙からは想像できないほど人情が沁みる一冊になっています。

＜あらすじ＞
トラック運転手のヒデは事情あって同僚の弟と謎の男を同乗させるハメになる。散らかる車内、仕事の邪魔、ピクニック気分の二人に気の休まらないヒデだったが、次第に仲間意識も芽生え─運ちゃん、ロッカー、柳腰で送る青春爆走24時！

施設で育ち、引き取り先の仕立屋で修業を積んだ羽繕と、羽繕が学生時代から想いを寄せていた護堂。護堂の死から始まる物語にドキッとしましたが、まるで詩を読んでいるかのような美しい言葉と繊細な絵に読む手が止まりませんでした。悪魔や天使が人類を滅ぼした世界で生き残った羽繕が、自身が作り出した護堂の人形「ゴドーくん」と共に彼の魂を探しに行くストーリーですが、旅の途中で出会うキャラクターたちも非常に魅力的でした。蟻や悪魔など、様々なキャラクターと関わるうちに、生きていたころよりも生きている実感を得る羽繕と、徐々に人形ではない存在になっていく人型ゴドー。物語が進むにつれて、なんと魂として存在している護堂本人も登場し、今後の羽繕と護堂の関係やゴドーの未来が気になって仕方ありませんでした。
壮大で作り込まれた世界観の中で読み応えのあるストーリーが展開される本作。読んだらあっという間に魔法にかかること間違いなしです！

＜あらすじ＞
人類の大半が死に絶えた終末後の世界。仕立て屋の羽繕（はづくろ）は学生時代から密かに想いを寄せていた護堂（ごどう）が目の前で息を引き取るのを見ているしかなかった。

旅心をそそるにもほどがある！ エイタツ先生・作画／夕映月子先生・原作による旅気分BLは、北の端・稚内から佐賀の肥前山口まで、総距離１万キロを一筆書き的乗り継ぎでたどる10年カップルの物語です。
転職直後のテツと独立間近のトーリは、公私ともに人生の転機を迎えた記念として、互いの故郷から故郷までJR最長片道切符の旅に臨むことに。その道中は、ふたりの仲の良さと鉄道を乗り継ぐワクワク、そして何より各地のうんま〜い駅弁の紹介にあふれていて、特に駅弁のディティールとふたりの食レポは腹がたつほど美味しそう！そんなお気楽ぶりを前面にしながら、根底に流れるのはゲイを打ち明けられないまま家族を亡くしたテツの後悔と不安。最終地で待つトーリの家族も自分を受け入れるはずがない……。でも大丈夫！いつも笑顔でテツを支え、プロポーズもしたトーリの天真爛漫なほど前向きな愛もまた、全編に流れあふれています。そんな彼の、家族達ですから。

＜あらすじ＞
美容師の通とプログラマの小徹は、つきあって十年目。これを機に、小徹が祖父母と住んでいた北海道稚内市から、通の家族の住む佐賀県杵島郡江北町まで、ＪＲ最長片道きっぷの旅をすることに。